- HOME
- コスト削減のための「賃料交渉術」準備編賃料交渉の目的と効果
賃料の減額交渉に取り組むには、明確な目標を決めなければなりません。
ただ漠然と、「景気が下がったので…」、「売り上げが悪いので…」、「収入が減ったので…」では、思ったような効果は得られません。
賃料減額交渉(値下げ)の理由は何なのか?その効果は何なのか?
を具体的に理論づけて考えることが重要です。
- 目的
- 賃料減額(値下げ)の狙いは何か、なぜ減額請求をするのか?
- 効果
- それにより直接的に現状がどう変わるのか?
賃料減額の目的とその効果を真剣に考えることで、
最大限の成果を上げることができます。
目的の確認
なぜ賃料の減額交渉をするのか?
- 経営基盤の強化
- コスト構造の見直し、損益分岐点の改善など
- 機会損失の防止
- 賃料を適正価格へ変更する時期を逃すと大きな損失になりうる
賃料減額により得られることを洗い出すことで、明確な目的をみつけることができます。
効果の確認
賃料減額の効果をどこに求めるか?
1.直接的な効果
目に見える効果として
- 経費削減による損益の改善
- 支出の減少による資金繰りの改善
利益を増やすことは大切であるが、企業を存続させるにはまず資金繰りが大切です。
2.間接的な効果
賃料減額交渉で得られること
- 人材の確保
- 賃料減額分を給料や採用人数などに充てれば、人材確保の原資になる
- 賃料改定ノウハウの蓄積
- 「人材の育成」や「人的資産」が育まれる
- 意識改革
- 賃料改定は重要な通常業務であることへの理解
3.より大きな効果
大きな効果として
- 不振店活性化の効果
- 賃料減額分を経費として使う
販促費、内外改装費、商品開発費、人件費、売価などへ還元する - 客数、売り上げ、利益の増加
- 賃料減額することで、店舗業績は改善します
- 契約が継続する
- 貸主との良好な賃貸借関係が続きます
大切なのは、賃料減額分の原資(値下げ額)を
何に使うかという点です。
目的を明確にし、交渉に対する共通認識をもちましょう。
続いて、実践編:賃料減額交渉の時期へ