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- コスト削減のための「賃料交渉術」準備編不動産鑑定書とは?
不動産鑑定書とは?
対象不動産の概要や、賃貸借契約の内容、評価手法などを駆使して、
不動産の現行賃料の妥当性を検証し、評価したものが不動産鑑定書です。
なぜ鑑定書が必要か?
鑑定会社がつくった鑑定書という根拠のある資料があるため、
貸主に話を聞いてもらいやすい。
個人の家主さんであれば、
- 入居時の資料をまとめる
- 近所の不動産屋に相場を聞いてみる
などして、交渉し賃料減額できる可能性もあります。
しかし、貸主が大手企業である場合は、
きちんとした根拠のある資料(=鑑定書)が必要になります。
根拠のある資料を用意する
- 相場観だけで判断する
- 経済情勢が悪いから賃料の値下げが妥当
これらは根拠のない考え方です。
用意できるものは用意して交渉にのぞまないと貸主様に対して失礼にあたります。
賃料交渉はできる限りの準備をし、理論武装して臨むべきものです。
鑑定会社が作成した鑑定書は根拠のある資料として、
交渉を有利に進めることができます。
一般的な不動産鑑定書の内容
- 対象不動産の概要
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- 対象不動産の整理
- 賃料、管理費、共益費
- 保証金の運用益、権利金の償却額
- 賃貸借契約の内容
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- 対象不動産の種別
- 現賃貸借契約の内容を分析
- 契約面積のチェック
- 評価手法の適用
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- 差額配分法
- 利回り法
- スライド法
- 賃貸事例比較法
現行賃料の妥当性を検証し、評価額を決定します。
交渉に必要な資料を集めたら、実際に物件の適正賃料を求めてみましょう。
つづいて、『適正賃料の求め方 』に移ります。