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家賃侍が不動産業界を斬る!マンション性能を斬る!(後編)

家賃侍が不動産業界を斬る!

第29回マンション性能を斬る!(後編)

タイルを見る

個人的にはこれが最大のポイントではないかと思います。なぜなら、住まいの建材の中では、たぶんタイルが一番高価な部類のひとつであり、タイルを見れば業者のマンションに対する姿勢、お金のかけ方や丁寧さが分かってしまうからです。
しかし、タイルに詳しい一般人は少数派だと思いますので、簡単にタイルのポイントを挙げておきます。

1. タイルの大きさが大きく、また厚くなるほど、タイルの価格も高くなる

タイルの価格は概ね5,000円/u〜20,000円/uであり、タイルの種類や大きさにより価格は変わってきます。一般的には、50角二丁タイル<小口平タイル<二丁掛けタイルの順で高くなります。

  • モザイクタイル
    (45二丁・・よんごにちょう)あるいは50mm二丁とも呼ばれる。95mm×45mm。
    もっとも安価で、30cm角程度の大きさでシートになっているため、施工費も安い。
  • 小口平タイル
    材料費と施工費をあわせた材工価格で、7,000円/u程度からある。108mm×60mm。
    昔はタイルといえば、これが代表格だったが、最近は中途半端な大きさが災いしてあまりはやっていない。
  • 二丁掛けタイル
    227mm×60mm。現在では高級感を出すために、この大きさのタイルが多く使われている。1枚1枚のタイルの面が大きいため、いろいろな質感表現が出来る。45二丁と比べてもタイルの厚みが厚いため、存在感がある。

マンションの外装を細かく見ると、使っているタイルでグレード感を調整していることがわかります。50角二丁タイルと言われている製品は上の価格帯でわかるように、外装タイルとしてはもっとも安価な部類です。
これがさらに高級感を出そうとすると、小口タイルや二丁掛けタイル、あるいは石張り・・といった順で大きなタイルになり、同時に価格も高くなる代わりに、より高級感も醸し出すことが出来るようになります。

2. 外壁タイルの隅角部(コーナーに貼ってあるタイル)を見る

開口部、隅角部などに用いるタイルで平タイル以外の特別な形状をしたタイルを役物タイルといって、平面に貼る場合よりはるかに手間がかかるため、材料費と手間代が余分にかかってきます。
そのため、施工業者はいかにコーナーを少なくするか(その結果、上記の凹凸の少ないマンションになってしまいます。)、コーナー部分にタイルを貼らなくて済むよう措置をしているものもあります。
今後は、バルコニーの外装の角の所などに注目してみると面白いと思います。

以上、最低限のポイントを見てきましたが、これらが多くのマンションに普通に考慮されていないのはなぜでしょうか。原因は明らかで、マンションを建てるということは資本も工期もかかる大掛かりなものなので、銀行、デベロッパーなどがそれぞれの利害を調整して初めて建設が可能となるため、住人の住み心地の良さや建築士のこだわりなどは後回しにされてしまうためです。

しかしながら、ここで愚痴を言っていても始まりません。自分が購入するマンションはせめて納得するものであってほしいですよね。
そこで、高級住宅地に足を運んで、いわゆる億ションを観察してみるのが良いかと思います。上記のポイントは大抵おさえられているはずですので、参考にしてみるといいでしょう。

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